
偉い人は高いところに住む。
タワーマンションなんてない時代からお城や王宮は丘の上に造られる。
敵や不審者に攻め込まれないための戦略的立地はあるものの、精神的な作用も多分にある。
どの宗教でも神様に祈る時は上の方を意識して、ホテルは上層階の方が高級フロア、組織のリーダーもやはり上にいる感じがする。
花火を見上げるのは爽快感があって普段静かなおじさんも「たーまやー」って言っちゃうし、超高層建築物は見る者を圧倒する。
なんだかわからないけど私たちは上に広がっているものに高揚感を覚え、憧れを抱く。
この高揚感という言葉にも「高」という字が入っているように、テンションが上がるという言葉も「上がる」ように、運気が上がるも「上がる」ように、なぜか上の方に行くのは良いことだ、上の方に広がるのはプラスの現象だと、無意識に感じている。
逆に下に関しては落ちるという感覚がある。
この上と下を生み出しているのが重力。宇宙空間に行ってしまえば上も下もないわけで、この上と下という方向感覚は惑星で生息してるからこそ発生する特別な感覚。
無意識で発生している上方向への異常なプラスのイメージ、下方向へのマイナスイメージを観察していくと、人は(他の動物がどう感じているかはわからない)生まれながらにして重力を無意識の強大なストレスとして感じているのだと思う。
確かに考えてみれば、地面を思いっきり蹴ったところで50cm程度、アスリートでさえ80cm程度しか飛べない。つまり生まれてから死ぬまで、地上80cm以内に縛り付けられて暮らしていることになる。
そりゃ初めて飛行機に乗れば衝撃を受けるし、タワーマンションに住めばドヤ顔をしたくなるわけだ。
なんの根拠もないが、これまで沢山の患者さんを診てきた経験上、精神的な抑圧や縛りも、重力のストレスが根底にあると思っている。もしそれが正しければ、宇宙空間や月で生まれる人類は精神的にも豊かになる可能性がある。
ティモシー・リアリーが宇宙に生息圏を拡大した時に人間は新たな進化を迎えると予言したように、地球の重力から解放された空間で新人類が生まれ、育つところまでを見届けることができる可能性がある時代。
というか自分が月や火星で暮らす可能性がある時代。
重力からの解放を果たした人類がどの方向へ進化していくのか、とても気になる🦉


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