最近は渋谷でも開催されている日本の夏の風物詩、盆踊り。
以前、伊勢神宮は持続可能のお手本と書きましたが、盆踊りもまた学びが深い。
この渋谷の盆踊りには約3万人。その中に盆踊りの振り付けをマスターしている人は何人いるでしょうか。
外国人がこの映像を見たら「日本人はみんなこのダンスをマスターしてるのか」と勘違いしそうですが、そうではないですよね。
この中にいる振り付けマスターは、壇上にいる7人。さらに一番中心に近い輪で踊っている20人ほど。
盆踊りの参加者はこのマスターたちの振り付けを見よう見まねで真似をして、徐々に踊りを覚えていくわけです。
しかしそこには「腕をこうやって」なんてレクチャーは一言もない。マスターたちは無言で踊り続けます。
シンプルなパターンの連続で構成される振り付けを延々と繰り返し続けるだけ。
それを見て我々弟子たちは「こうかな?」と動きを真似して試行錯誤を繰り返し、マスターの背中を追いかける。
円形に移動を動き続けるマスターを見続けるために、自然と弟子による円形が出来上がります。
さらに後から参加する人たちはもっと大きな輪を作り、兄弟子の踊りを見て学んでいく。
その連鎖が続くと最終的に何重にも輪が連なり、数千人で同じ踊りを続ける盆踊り一門が完成。
どうですかこの無駄のなさ。
マスターは何も言わずお手本を見せ続ける。興味のある生徒は残って真似をし、飽きた生徒は途中で帰る。来るもの拒まず去るもの追わず。音が鳴り続ける限り踊り、音が止まったら終わり。その場を整えるのは注意でもルールでもなく雰囲気。
すごい。身体感覚が優れていた昔の日本人だから作れた感じ。
そしてまた別の角度から見ると、普段は公共の場で踊ることなんでしない日本人も、実は踊りたい。
周りがやってないからやらないだけで、周りがやってればできる。
飲み会や祭りを重要なイベントとして扱っているのを見ると、本当ははしゃぎたい民族なんだということもよくわかる。
会社で死んだ顔で仕事してる人も盆踊りで笑顔になってる姿を見ると、盆踊りは日本人を幸せにする文化の1つなんだなと感じる🦉


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