
人間特有の行為とされる『祈り』ですが、よくよく考えると祈りという行為が神聖なものとされているのは不思議です。おそらく宗教的な背景があるんでしょうが、人が祈る姿に美しさを感じるのはなぜでしょうか。
しかし冷静に考えてみると、実は意味ないんじゃない?という考えも湧いてきます。ということで、客観的に祈りに関する実験をいくつか見てみましょう。
① Step study (2006)
この実験はハーバード大学医学部の研究者たち主導で行われました。この実験では、心臓手術を受ける患者を対象に祈りの効果を検証しました。
▽ 実験の概要 ▽
1,800人以上の心臓手術患者が3つのグループに分けられました
- 自分が祈られていることを知らずに祈りを受けたグループ。
- 自分が祈られていることを知らないが、祈りを受けなかったグループ。
- 自分が祈られていることを知っていて、祈りを受けたグループ。
実験の目的は、仲介的祈り(他者が患者のために祈ること)が、患者の回復にどのような影響を与えるかを調査することでした。
▽ 結果 ▽
実験の結果、祈りの効果は統計的に有意ではないという結論が出ました。さらに、祈られていることを知っているグループでは、むしろ回復が遅くなる傾向も見られました。これはプレッシャーによるストレスが関与している可能性があるとされました。
▽ 感想 ▽
(やばい、祈られてるから早く回復しなきゃ…)プレッシャー感じちゃった。これはもう祈りの実験というより、精神的ストレスは人間の自然治癒を遅らせるという証明ができたんじゃないでしょうか。笑
② Byrd Study (1988)
▽ 実験の概要 ▽
Randolph Byrd博士によって行われたこの実験は、カリフォルニア州サンフランシスコ総合病院で実施されました。研究の目的は、心臓疾患の患者に対して祈りが、患者の健康や回復に影響を与えるかどうかを検証することでした。実験には393人の心臓病患者が参加し、ランダムに祈りを受けるグループと祈りを受けない対照グループに分けられました。祈りはキリスト教徒のボランティアによって行われ、患者は祈りの存在を知らされていませんでした。
▽ 結果 ▽
祈りを受けたグループは、より良い健康結果を示しました。具体的には、合併症が少なく、手術後の経過が比較的良好だったと報告されています。特に、抗生物質の使用や肺炎の発症が少なかったことが強調されました。この結果は、祈りが医学的な治療に対してプラスの効果を持つ可能性を示唆したものとして注目されました。
▽ 感想 ▽
おぉ〜。効果がありました。祈る側のボランティア楽しそうですね。
③ Roe Study (2001)
▽ 実験の概要 ▽
William S. Harris博士が主導したこの実験は、カンザスシティの病院で行われ、心臓病患者990人を対象にしました。患者はランダムに、仲介的祈りを受けるグループと受けない対照グループに分けられました。祈りを行うグループには、患者が祈りを受けていることを知らされておらず、祈りはキリスト教徒のボランティアによって提供されました。祈りの対象者はそれぞれの名前を使用して祈りが捧げられました。
▽ 結果 ▽
祈りを受けたグループの患者は、統計的にわずかながらも良好な回復を示しました。ただし、心臓発作やその他の深刻なイベントにおいては、祈りの効果が顕著に表れたわけではありませんでした。この研究は、祈りがポジティブな影響を与える可能性があるものの、効果の強さには限界があることを示しています。
▽ 感想 ▽
ちょっと効果があった。祈りの力が足りなかったのか、祈りの限界だったのか、どうなんでしょう。
ということで、数ある中から3つの実験をピックアップしてみました。
祈りのスタイルが全部キリスト教ということで、もしかしたらイスラム教や仏教のスタイルで祈ったら効果が爆上がりするなんてこともあるかもしれない。子供が祈ったら大人の倍の効果が出るかもしれない。
色々な想像が膨らみますが、結論はいつの日か出るのでしょうか。
祈りと呪いは紙一重なんて言いますが、ルッコローは祈りの意味はあると思ってます🦉
参考文献
Benson H, et al. “Study of the Therapeutic Effects of Intercessory Prayer (STEP) in cardiac bypass patients.” American Heart Journal, 2006.
Byrd, R. C. (1988). Positive therapeutic effects of intercessory prayer in a coronary care unit population. Southern Medical Journal, 81(7), 826-829.
Harris, W. S., Gowda, M., Kolb, J. W., Strychacz, C. P., Vacek, J. L., Jones, P. G., … & O’Keefe, J. H. (1999). A randomized, controlled trial of the effects of remote, intercessory prayer on outcomes in patients admitted to the coronary care unit. Archives of Internal Medicine, 159(19), 2273-2278.

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