
「生き残ったらこれをしよう!」
なんて考えている生物はいない。
微生物も昆虫も動物も、みんな自分の命を守り繁殖するのに必死な日々。
そんな中で人類(特に先進国に住む多くの個体)は、命の心配をすることなく余裕で生きられるようになってしまった。
うっかり生き残っちゃったもんだから、何をしたら良いかよくわかっていない。
命が狙われない日々を手に入れた私たちが何をやっているかというと、
喜んだり落ち込んだり、歌ったり踊ったり祈ったり、数字が書かれた紙を沢山集めて喜んだり。どれも宇宙人が見たら冷めた目で「何やってんの?」と言われそうなことばかりである。
こんなことをするために人類は生き延びたのか。
否。
初めてだからちょっと舞い上がっているだけである。
修学旅行で初めて京都に行った中学生がお土産に木刀を買ってしまうあれ。
沖縄旅行に行った大学生がお揃いのオリオンビールのTシャツを着てしまうあれ。
あまりにも生き残れちゃったもんだから、今世界全体で人類は調子に乗っているのである。
バブル期の異常な文化を今見ると笑えるように、人間同士で殺し合っている現代の映像もいつかコメディになるのだろう。
まだしばらく舞い上がり期間は続きそうだから、この時代に生まれた人間として舞い上がっておくのも悪くない。
この期間中に誰かがふざけて核爆弾の発射スイッチを押さないことだけを祈る。


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