伊勢神宮やば

Illuminate Path

良いものだから残るとも限らないし、悪いものだから消えるとも限らない。

例えば盆踊りなんて何のために踊ってるのかわからないけど、とりあえず夏になると踊る。

お経だって何言ってるのかわからないけど、人が死んだらとりあえずお経をあげる。

どんな文化も最終的には形だけが残り受け継がれる。

逆に意味がなくても、形がそれっぽければ残るものもある。

例えば日本のカレンダーに書かれている『六曜』と呼ばれるもの。

大安、仏滅、友引などが書いてあるあれ。

「大安に宝くじを買おう!」とか「仏滅に結婚式はやめておこう」とか言うが、実は何の意味もない。

昔の人が何となく作ったものを、なんかこれ意味ありそうと思った人の伝言ゲームが長年続いているだけで、本当に何の意味もないことがわかっている。

大安に宝くじを買っても当選確率は上がらないし、仏滅に結婚しても離婚率は上がらない。

他にも身近な例を見てみると、バレンタインデーはわかりやすい。

バレンタインデーのはじまりは、今から1700年ほど前のイタリア・ローマ帝国時代。

当時のローマ皇帝は「大切な人の存在は、戦地へおもむく兵士たちの士気を下げる」として結婚を禁止。しかしキリスト教の聖職者ウァレンティヌスは、若い恋人たちの願いを聞き入れ、こっそり結婚を手助けしていました。

これが皇帝に見つかりブチギレ、ウァレンティヌスは西暦269年2月14日に処刑されてしまいます。以降、毎年2月14日は「ウァレンティヌスの死を悼む日」となり、ローマ国民がお祈りをする日となりました。

そこから伝言ゲームで色々なストーリーがごっちゃになり、14世紀頃に2月14日は「愛を告白する日」となりました。

そして1930年代に日本にも伝わり、1970年代に義理チョコやホワイトデーなどの日本独自のアレンジが加わり、2000年代に一気に国民的行事になります。

そんな背景など知らない私たちは、毎年2月14日になると、朝いつもより早めに学校に行き、女子に話しかけられるたびに平然を装いながらめっちゃ期待する日として、形だけ受け入れているのです。

ここまで形だけが残った文化を書いていますが、稀に形も意味も全てが完璧に近い形で受け継がれている文化もあります。その代表例が三重県にある伊勢神宮。

伊勢神宮では20年に一度、式年遷宮(しきねんせんぐう)という行事が行われ、100棟以上の社を全て建て替えます。

この20年に一度の大規模工事には、三世代の大工さんが関わります。

ベテラン大工、働き盛り大工、新人大工。

三世代が関わる建て替え工事を20年ごとに行うことで、技術が確実に継承されるのです。

新人として参加した世代は20年後には働き盛りに、その20年後にはベテランになるわけです。

しかも!

社の裏に聳える大きな山には、建て替えに使う木材が200年後の分まで確保されています。

式年遷宮で木材を使ったら、200年後に使う木の苗を植える。その苗は200年後に大きな木となり伐採され木材になる。そしてまた新しい苗を植える。

大工の20年サイクルと木材の200年サイクルをスタートから設定することで、半永久的に持続可能なシステムを維持しているんです。

やーーーーばーーーーー。

これがもう1300年続いてる

目先の利益に囚われていたらこんなシステムを作ることなどできず。

100年1000年続く文化を自分1人で作ることは不可能で、どれだけ多くの人に文化の継承に参加したいと感じてもらえるか。全ては人の心が繋いでいくもの。

死ぬまでに1つそんな文化を作れたら良いなと思う2024年夏🦉

ちなみに次回の式年遷宮は2033年。お楽しみに⛩️

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