第1回 油断ができない場所 | いつも怖い。 怖いけど、やらなくちゃいけない。 | 佐々木蔵之介 | ほぼ日刊イトイ新聞
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演劇が好きだったり推しの俳優さんがいない限り、舞台を観にいく機会って少ないと思います。
でもね、超オススメ。
いやー、やっぱり生の迫力はすごい。
私自身大人になるまで舞台を見にいくことは全然なかったんですが、気がつけばアートパフォーマンス、お笑い、音楽、色々な舞台に足を運ぶようになりました。
というのも、テレビやYoutubeとは訳が違う。撮り直しも編集もできないし、日によって違うお客さんの雰囲気にも合わせなきゃいけない。
ぶっつけ本番一発勝負の中で、演者と観客の間で交わされるエネルギーのぶつかり合いのようなものを感じます。
個人的にこれまで足を運んだ舞台で最高だったのは、カンボジアのシェムリアップに劇場を構えるサーカス団体Pher(ファー)。

150人も入れば満席の小さな円形の劇場は亜熱帯の気候に演者のエネルギーと観客の興奮が混ざり合って熱気ムンムン。
そもそもPherは、悲惨な戦争によって生まれてしまった孤児への教育、そして爆撃によって破壊された芸術の復興を目指して作られた団体。恵まれない子どもたちに生活をさせ、学校教育を受けさせ、パフォーマーとしての芸を身につけさせ、自立を支援する。その自立先の劇場まで作っちゃうという凄技。
しかもPherからはシルク・ド・ソレイユ(世界最高のパフォーマンス集団)のパフォーマーも生まれており、もはや凄すぎてこの事実を書きながらも鳥肌。
公演は全てノンバーバル(言葉を使わない)で行われるので世界中の人が楽しめる。ただ芸を羅列するようなステージではなく、メッセージ性に富んだストーリー、笑いあり涙あり熱狂ありのパフォーマンス。それが客席から手を伸ばせば演者に触れるほど近い距離で展開されるわけです。
こういう生の体験からは、言葉にできない多くの学びが得られます。カンボジアに行く際はぜひPherの劇場に足を運んでみてください🦉
余談:当時一緒にPherを観に行った倉田さんという方がいまして、この方は戦争で途絶えかけたカンボジアの胡椒栽培の文化を20年以上かけて復興させた偉人。そんな倉田さんが作ったクラタペッパーは日本でも買えるようになってまして超おすすめ。
クラタペッパーをミルで砕いて白ごはんにかけ、醤油をちょろっと垂らすともう最高。胡椒を食べて明確に「美味しい!」と思ったのはクラタペッパーが初めてです。日本でもこだわりが強いお店では並んでるようなので、近所で見かけたらぜひお試しを🌿


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