イイ上司とは道幅を設定できる人

【リスナー】シン・中間管理職 / 30代男性 / 千葉

【お便り内容】まだ自分も若いと思っていたんですが、気づいたら職場で部下がどんどん増えています。私は35歳で、やはり20歳ぐらいの子の指導が難しいです。良い上司になるにはどうすればいいでしょうか。


素晴らしいですね。

既にシン・中間管理職さんはとても良い上司だと思います。

上手くいかない理由を、部下のせいではなく自分の指導が悪いからだと感じられるその感性。それだけでもうシン・中間管理職さんは素晴らしい上司です。

家でも学校でも職場でも、教える側と教えられる側、先生と生徒という関係性は頻繁に生まれますよね。

一言で全部を語れるとは思っていないので、これができると良い上司だなと思う一部分を喋ります。

良い上司というのは、道幅を決めてくれる人だと思います。

私たちは今いる場所から360°好きな方向に進んで良いので、何の制限もないと、なんとなく好きな方向に進むか、どっちに進んだら良いかわからず足踏みをします。でも仕事で部下にそれをやられると非常に困りますよね。

会社組織である以上、何かしらの達成したい目標があるわけで、その目標に向かってなるべくまっすぐ進んでもらいたい。そのために上司は色々やるわけです。褒めたり、怒ったり、お酒飲んだり、気を遣ったり。

ただ、人間はそんなに目標に向かって一直線に進めるわけじゃありません。どれだけ部下のご機嫌を取ったところで、彼女と別れれば気分は落ち込んで仕事は遅くなるし、数年後の転職を考えると寄り道もする。部下の行動は上司の思い通りにいかないものです。

そもそも部下を自分の思い通りにしようとしちゃダメ。他人をコントロールすることは良くないし、上手くいかない。上司が意識するべきは部下のコントロールではなく、部下が進む道幅の設定です。

そっちに行くと崖から落っこちるよという方向には進めないようにして、致命的な失敗をさせない。だけど成長のために多少の失敗は必要だから、致命的にならない失敗の方向には進めるようにする。

部下が今いる地点から360°のうち270°の道を封じて、90°の幅ならどっちに進んでも良いよと道幅を設定する。感覚が鋭い部下には道幅だけを用意して、感覚が鈍い部下にはその道幅に収まる選択肢まで用意してあげると良いでしょう。

人間は束縛もストレスですが、完全な自由もストレスになります。ある程度選択肢が絞られた上で自由を与えられることで思いっきり動くことができます。

道幅を設定したら、あとはひたすら部下が進みやすいように追い風(感謝、報酬、応援など)を吹かせ、進行方向にある余計な障害物(無駄な制度、AIができる作業など)を先回りして取り除きます。とにかく自分の足で進み、自分の頭で考える状態をサポートするのみ。

部下に直接あれこれ指導する必要はなく、環境を整えることに徹する。それが上手く行けば自然と向こうから質問が飛んでくるので、そこで初めて親身になって答えましょう。

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よくある失敗は、良かれと思って成功へのまっすぐな1本道を敷いてしまうこと。道幅の狭い1本道を歩かせると、何も考えなくても失敗しないので、言われたことだけをやる思考停止の人間へと成長していきます。

タチの悪い上司は自分の優位性を誇示するために目の前に柵を設置して部下の可能性を潰しますが、これはもうどうしようもありません。

ということでシン・中間管理職さんへの回答をまとめると、

良い上司は良い道幅を設定してくれる人。道幅を設定して、追い風を吹かせて、成長を見守る。

上司のエゴではなく、部下の個性と未来を汲み取って、色々な可能性を提示しつつ絶妙な道幅を設定できる人。

そもそも既にシン・中間管理職さんは良い上司なので釈迦に説法感もありますが、これからもお仕事頑張ってください🦉

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