もはや猫

高校生の頃、嘘をつく同級生を「変なの」と思っていた(言っていた)。

好きな人の前で猫を被り、バイトの面接で猫を被り、大学の面接で猫を被り、もう君は猫かとツッコみたくなるほど猫だった。

嘘の自分で成り立つ環境を作ってしまったら、その後ずっと嘘をつき続けることになる。そんなこともわからないのかと同級生に説教していたが、普通に考えたら高校生にそんなことがわかるわけない。

ただ、大人になってもこの癖が抜けない人は沢山いる。

波風を立てないために何重にも嘘を重ねた結果、十二単️(じゅうにひとえ)のようにズッシリと身動きを封じる。皮肉なもので、1つ1つの嘘は大抵その場の空気を良くするために悪気なく生まれるので誰も悪くない。むしろ優しい人ほど小さな嘘を積み重ねてしまう。

過去を嘆いてもしょうがない。

十二単を脱ごう。

好きな場所で、好きなことをやる。

そこにいるのは気が合う人だから、小さな嘘をつかなくていい。ただ、最初はきっと浮く。周りはみんな好きなことを好きなようにやっていて、自分はやってこなかったから、初めて一人でクラブに来た人みたいになると思う。

でも好きな場所であれば自然と馴染めるから大丈夫。

あなたが十二単を脱ぐのはどんな世界だろうか。本やアニメの世界かもしれないし、外国かもしれないし、聞いたこともない業界かもしれない。世界には80億人以上の人間がいるから、結構色んな世界がある。

頭で考えずに胎で考じれば、自分の好きなことはすぐにわかる🦉

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